『認知症カフェ』 第21回が開催されました
『認知症カフェ』 第21回が開催されました
11月19日認知症カフェを開きました。
今回は、≪物忘れってなに?~認知機能を考える~≫というお題で片岡心理師に講話していただきました。
【アイスブレイク】
作業療法士の嶽本さんと中園さんが体操を準備してくれました。指先トレーニングです。脳と体を同時に使う運動です。
ちょっと難しい動作もあり間違える方(職員含め(笑))もいましたが、皆さん笑顔で和気あいあいとした雰囲気の中で楽しめました。考えながら指を動かす!ってことが脳の効率よく刺激します。
「自分が開催するサロンで他の人に紹介します」の感想もいただきました。
ご紹介します。是非やってみてください。意外と難しいです・・・

【指先トレーニング】

親指を中に入れたグー、外に出したグーを左右に作ります。
グーを軽くタッチしたタイミングで親指を入れ替える運動です。
【頭と体の体操】

頭と体を同時に使う体操です。同時に使うことで、脳トレ効果が高まるといわれています。
足ふみしながらカウントします。カウントが3の倍数になったときに手をたたきます。
5の倍数になったときには頭にトンと触れてください。30まで数えます。3の倍数、5の倍数が同時になったときは、動作を2つ続けてください。

一生懸命考えながらやってます~
【講話】 ≪物忘れってなに?ー認知機能を考えるー≫
普段、物忘れと言うと“記憶”という面に目が行きがちで、講演でも短期記憶等が中心になりがちです。今回はちょっと別の切り口<感覚>から物忘れ、認知機能を説明してくれました。


小難しい内容を分かりやすいように、途中で頭の体操を交えたり、参加者の皆様に問いかけて考えてもらったり・・・、事例や講演者の実体験も交えつつ、とても興味深い話でした。多くの人が顔を上げて終始熱心に聞いてくださっていたように思います。
講師の片岡さんは、この話をするにあたって以下のように考えて話す内容を考えたようです。
『時間の感覚がわからないと、どうなるのだろう? 目で見えているのにわからないって、どういう感覚なんだろう? 私たちが普段当たり前として“認知”していることが、わからなくなるということ。そんな認知症の方が体験する、私たちの見え方とは違った世界について、講演しました。認知症の種類によっても、その人の元々の個性や特性によっても、現れる困りごとは十人十色です。だからこそ、家族や病院、地域が連携して認知症の方の困りを多くの視点から理解し、支援につなげていくことが重要なのだと思っています』 (大口病院 公認心理師・臨床心理士 片岡祐磨)


今回は、参加者6人と少なめでした。小雨の肌寒い中ということもありましたが、宣伝不足は否めません。前回、コロナで急遽中止にしたので6か月ぶりのcaféでしたから・・・
でも、少人数だったので、いつも発言が少ない方が自身の想いをたくさん話すことができました。私たちも、その思いを聞けてとてもうれしかったです。
しかし、認知症について多くの方に知ってほしいので参加者が増えるように私たちも事前の広報をしっかりしないといけないと思いました。参加者の方からも「近所の方を誘って参加しますから皆さん(スタッフ)も宣伝をがんばってね」とのお声をかけて頂きました。次回は、しっかり宣伝をします!!
最後に、将来、作業療法士を目指している学生が実習にきています。この日、実習はお休みでしたが、caféに参加して次のように実習ノートに記載されていましたのでご紹介します。ご本人から掲載の了承を得ております。
<今日の感想>
認知症カフェに参加する人は、認知症を患っている人やその家族がメインになると思っていたが、実際に参加している人は、亡くなった義母が認知症を患っていたため勉強し直そうと思って来た人、これまでの認知症カフェにも夫婦に参加していて今回も参加した人、同じく夫婦で通っていたが旦那さんが亡くなり外出の機会が減ったため久しぶりに参加した人など様々な理由で参加していた。講話は、授業のような形式でわかりやすく、歓談では参加者の方々がこれまでに認知症の人とどのように関わってきたのか、これからどのようにしようと考えているのかをお互い話し合っていた。私が想像していたよりも「認知症カフェ」の存在は大きく、参加者が抱える様々な想いを発散・解放できるコミュニティだということが分かった。
将来の作業療法士さん、これからのご活躍を期待しています~
※参加者の方の了承を得て画像掲載しております