『認知症カフェ』 第23回が開催されました

『認知症カフェ』 第23回が開催されました

今年度最初の認知症カフェを5月17日に開催しました。今年度から開催日の日時を変更しました。第3水曜日の10時からの開催です。
今回は、初回参加2名を含む6名の参加でした。
お天気もよく、窓を開放しての気持ちの良い中、開催しました。

まずは、アイスブレイク。今回は片岡心理士と嶽本作業療法士が、『母の日について皆さんのお話を聞かせてください』というテーマで、クイズをしたり、参加者の皆さんからいろいろとお話を伺いました。

お母さんへプレゼントをした経験はありますか?
お母さんと似ているところはどんなところですか?教えて下さい。
「おふくろの味」はどんな料理を思い出しますか?

参加者は皆さん、お母さんとの記憶は、日々思い出すわけではありませんが、このように誰かに尋ねられると、つい昨日のことのように思い出すのです。初めてのプレゼント、今のように十分な調味料や食材がなかった頃に作ってくれたきんぴらごぼう、肉の代わりにクジラの肉なのかなぁ?あれがおふくろの味だったな~と。作ってもらったお弁当の話から、隣の子の弁当のおかずの話にまで膨らみました。
大事な思い出って、いくつになっても覚えているものですね。実は、認知症になっても昔の大切な思い出は、最後の最後まで忘れないって言われています。

実は、これ〈回想法〉といいまして認知症のリハビリ療法の一つなんです。

 

さて、認知症での“忘れる”っていうことは、どういうことなのでしょうか。
講話では、『認知症の理解のために~認知症は覚えられない病気~』を松下看護師が話しました。話の内容は以下です。

・認知症とは
・加齢による物忘れと認知症の物忘れ
・記憶のメカニズム
・早めの受診がいいわけ

お話した内容を家でもう一度思い出すツールとして使用していただくために2枚にまとめて配布しましたので、それを掲載しますね。お話した内容はそちらをご覧くださいね。


 

講話が終わって談話中に、参加者の方に、以下の話を伺いました。大事な家族の一人が、「最期の時期に言った言葉になんだがもやもやした気持ちが残っていたけれど、記憶の壺の話を聞いて納得できた気がします・・」と言われたのが心に残ります。認知症の症状の一つである<物忘れ>ですが記憶の仕組みを知ると、介護する側の私たちの気持ちを少し楽にしてくれます。

最後に、早めの受診をお勧めします。認知症のような症状があり認知症?と思って受診したら他の病気が見つかった。その病気を治療したら認知症の症状と思っていた症状がなくなった!!ってこともあります。<認知症であるわけない>と受診をしないよりも。受診をして適切な検査をして、何もなければ<安心>し、治療が必要ならば早めの治療を受けることが大事ですね。

さて、水曜日に変更したことで、今回は工房あけぼののパン屋さん【アンファン】が開いておりましたので、本日のお菓子はスライスしたバナナキャラメルパンを召し上がっていただきました。


※参加者の方の了承を得て画像掲載しております

2023年06月12日