11月15日に今年度3回目の認知症Caféを開催しました。
4名の方に参加していただきました。伊佐市主催のイベントと重なってしまったらしくちょっと少なかったですが、内容の濃いcaféになりました。
今日のテーマは、安全な歩行を目指して【転ばないために福祉用具の活用について】で、実際に道具を見て、そして体験できましたので、参加者が少なかったのは残念ですが、また、同じ内容でやりたいなと思いましたので計画しますね。
まずは、アイスブレイク。今回は崎口PSWが、ゲームを考えてくれました。野菜の漢字難読クイズでした。
なんと読みますか?
日ごろから目にする漢字もあれば平仮名やカタカナで表示される野菜も多いので読めない漢字もありますね。
『胡瓜』きゅうり
『蕪』かぶ
『蕃茄』なんとトマト
きっと考える間、脳の血流がよくなったことでしょう~。
回答後に野菜にまつわるミニエピソードなど話していただき盛り上がりました。
さて、今回の講話のタイトルですが・・・
先に紹介しましたように
安全な歩行を目指して【転ばないために福祉用具の活用について】で、実際に道具を見て、そして体験していただきました。日頃から、病院でリハビリテーションが専門の作業療法士が担当しました。
本日の内容は
・転ばないために転ぶ原因を知りましょう
・転ばないための福祉用具とは?
・転ばないために転倒予防体操をしましょう です。
高齢者の転倒が生活にどのような影響を与えてしまうかということを知っていただくために、65歳以上の高齢期に介護が必要になる原因疾患のグラフを見てみましょう。
令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、65歳以上の転倒・転落による死亡者数は9,509人で、交通事故の2,150人の4倍以上です。 特にスリップやつまづき、よろめきによる同一平面上での転倒による死亡者数は8,085人で8割以上を占めているそうです。
死亡者数は交通事故の約4倍!!同一平面の転倒が8割以上ってびっくりです!!
転倒の主な原因は、(1)加齢による身体機能の低下、(2)病気や薬の影響、(3)運動不足です。
転倒すると、大けがにつながりやすく、介護が必要な状態になりやすいですし、転倒への不安が強くなり活動が少なくなったりして悪循環に陥ります。
認知症高齢者の転倒率は、健常高齢者と比べて(1.6)倍らしいです。
そこで、福祉用具を紹介させていただきました!!
福祉用具とは、介護や介助が必要な方の日常生活やリハビリをサポートするための用具や機器です。
歩行補助具とは、屋内外で安全に歩行するための用具です。
靴も大事!!
以下の写真は実際に業者の方に用意して頂いた福祉用具です。
認知症カフェでは、様々な福祉用具をご紹介しましたが、歩行を助ける杖や歩行器には種類も多く、生活状況や身体の状態により使用するタイプがありますので、適したものを選びたいです。
また、正しく使用できないと、反って、ケガや転倒を招くことにもなりますので、選ぶ際には専門業者さんやご自身のことを良く知るケアマネさん、病院や介護事業所の方に相談されてみることをお勧めします。
認知症高齢者の方は、環境の変化に適応することが得意ではありません。使用する福祉用具や使用方法を覚えて自然と生活になじませていくという工夫も、安全に使用していただけるポイントだと思います。
参加者の皆さんからは、
「どうして転んではいけないのか、どういう時に介護用具を使ったらよいかが分かった」
「近所の人が使用してもピンとこなかったが、実物を見ながら説明をうけて繋がりました」
「知り合いにも介護シューズの購入などアドバイスができるのでいい勉強になった」・・・などなど感想を頂きました。
テラスに準備したたくさんの介護用具、晴れてみなさんに体験していただけてよかったです。
※参加者の方の了承を得て画像掲載しております。