『認知症カフェ第28回』が開催されました

遅くなりましたが、8月20日に今年度2回目の認知症Caféを開催しました。

今回は、5人の初回参加の方も迎えました。

新規の方々は、チラシを見て参加していただいたり、知人の紹介で参加していただきました。ありがとうございました。

今日のテーマは、【認知症治療病棟“むつみ苑”と、重度認知症デイケア“デイケアむつみ”ってどういうところ?】について、それぞれの部署で勤務する、精神保健福祉士(PSW)の崎口PSWと笠原PSWに話をしていただきました。精神保健福祉士は、皆様には“相談員”としておなじみかもしれません。

まずはアイスブレイク。
今回は心理師の片岡CPが担当です。
ある/なしクイズ! いくつかやってみましょう。

    ⇒答え、“ま”の文字が入っている!

↓回答は下にあります…

問題②…“長音(ー)”が入っている
問題③…頭に“動物”が入っている(うま、とら、うし、さい)
問題④…どれも使い方が“かける”もの
問題⑤…掛け算の九九になっている(西→にし→2×4)

一生懸命考えたり、ぱっとひらめいたり、頭をたくさん使うアイスブレイクでした。
きっと、血流がよくなったことでしょう。

今回のテーマを説明してくれた精神保健福祉士/PSWのお仕事について説明します。

精神保健福祉士(PSW)とは、
≪主に精神保健福祉分野で活動する専門職の国家資格。心に病を抱えた方やそのご家族が安心した生活が送れるよう相談や生活支援、助言、環境調整などを行う≫
専門職で、その仕事内容は、

・患者様やご家族等への相談業務
・退院に向けた生活問題解決のための援助
・社会復帰・社会参加に関する支援
・他の医療機関や各施設、行政との連携
・各種手続き…

…などなど、多岐にわたります。気になることがありましたら、ぜひ相談してくださいね。

さて、当院の認知症治療病棟(むつみ苑)ですが、
≪主に認知症により在宅での生活に支障が出る程の状態(認知機能低下による徘徊や危険な言動、妄想などの症状が顕著な状態)を集中的に治療することを目的とした病棟≫です。

ご家族がご本人の対応に疲弊した際や、ご家族が病気やケガで入院治療が必要になった際にご本人の介護をする方がいないときなど、期間限定で入院することが可能なレスパイト入院もできます。

認知症治療病棟では、「生活機能回復訓練」、「作業療法」など専門的な治療やケアを行うことで日常生活に必要な機能の維持、改善を図ることを目指しています。
下の写真は、作業療法で体操をしているところです。左の写真は病棟で手作りした鳥居で、初詣を病棟内で行いました。

退院支援について…
入院治療により状態が安定された場合、入院の「その後」をご家族と一緒に考え、相談に応じていきます。
介護保険の申請、サービス利用の調整、施設申し込みや関係機関との連絡調整などを行います。




退院先やその後のサービス利用に関しては、下記になります。

【施設】
・認知症対応型グループホーム
・特別養護老人ホーム
・養護老人ホーム

【自宅】
・介護保険
・自立支援医療
  など…

【その他】
・ヘルパー、デイサービス等利用の調整
・重度認知症デイケアも含まれます

最後に崎口PSWからは、
◎入院期間は症状、治療の状況や環境によって様々dues。
◎入院時より、ご本人やご家族の意向を伺い、意向に沿って退院支援を行っていきます。
◎多職種や関係機関と連携を図り、退院後安心した生活が送れるよう準備していきます。

このように話がありました。

次に認知症デイケア(デイケアむつみ)についてお話しします。

   ◆適応保険…

   ◆利用条件…


   ◆目的・特徴など…

 医療保険

 精神科医の診断
 および治療・指導

・認知症進行の遅延
・心身機能の維持・改善
・作業療法士など専門スタッフによる
 リハビリ
・日常生活能力の維持
・精神症状や問題行動の軽減
・介護負担の軽減 …などなど

以下は、1日の過ごし方です。

活動の前にラジオ体操、食事の前に嚥下体操をして体を動かしたり、リハビリ体操やイサトレなど、作業療法士と一緒に取り組みます。
バランスゲームや魚釣り、色あてボーリングなど、簡単な動きで盛り上がるレクリエーションがたくさん!
歓声や応援の声がにぎやかです。

また、季節に合わせた創作も行っています。
季節を感じること、その季節の思い出を語るきっかけにもなります。
皆さん器用な方が多くて、職員が教えを乞うことも多々あります。
手先をつかうことは良い効果があります。
飾りつけもみなさん一緒に。足にぐっと力をこめて、手を伸ばして…気が付けばリハビリです😊

【創作活動】

【調理活動】

    【レクレーション】

調理活動では、みんなで取り組める、それでいておいしいメニューを考えて、月に1回調理に取り組んでいます。
包丁使いやヘラ使いが職人レベルの方もいらっしゃいますよ!
みんなで食べるときの笑顔も素敵です💛

また、デイケアを利用される方の“そのあと”も相談できます。

デイケアスタッフとしての願いは、デイケアを利用しながら、住み慣れた家でご家族やなじみのご近所さんに囲まれた暮らしが続いてほしいです。

でももし、自宅での生活が難しくなってきたら…

デイケアでは、
 ・主治医への相談・入院
 ・専門の診療科への受信相談
 ・介護保険制度等の利用を提案、手続きに関する支援
 ・市役所やケアマネージャーとの連携          
                                 …を、行うことができます。

🌸ご家族の方へ🌸

ご家族様のみの見学や相談もできます。
「今すぐ」でなくても、「いつか」のためでもかまいません。 
ご家族のお気持ちを、そのままスタッフへお聞かせくださいね。
ご本人様を中心に 一日一日をデイケアと共に重ねていければ幸いです♡

今回は、入院施設とデイケアをご紹介しました。
認知症になってしまってからではなく、事前にこのような施設があるとしておくことは安心につながるかもしれませんね。
そして、初めてのことばかりで戸惑うことが多いでしょう。

そんな時は、どんなことでも相談してください。

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