マンジャロを使い始めるとき、以下のような不安を感じる方もいるでしょう。

マンジャロの副作用はどんなものがある?

マンジャロの副作用にできる対策はある?

自分はマンジャロで副作用が出やすいのかな?
このような不安を和らげるためには、起こりやすい症状や副作用が出やすい時期、対策を事前に知っておくことが大切です。
- マンジャロの副作用は、吐き気や下痢などの消化器症状が多い
- 副作用は治療開始直後や薬を増量したあとに出やすい
- 消化器症状は2〜4週間ほどで落ち着くことが多い
- 副作用の出方には個人差があり、ほとんど症状が出ない方もいる
- まれに低血糖や急性膵炎など、注意が必要な副作用もある
この記事では、マンジャロの主な副作用や、副作用が出やすい人・出にくい人の特徴、症状が出やすい時期、対策についてわかりやすく紹介します。
副作用が不安な方や、これからマンジャロを使い始める方は、ぜひ参考にしてください。
医療法人社団一秀会 理事長
葛飾橋病院 院長
尾内 隆志

よりよい医療を提供し、地域に信頼される病院を目指していきます
大口病院は、1954年に開設され、伊佐地区唯一の精神科医療機関として心の病を抱える方々の治療に従事してまいりました。
地域の皆さまにとってかかりつけの精神科病院となるべく、認知症、統合失調症、気分障害、発達障害など多様化した心の不調にあたるのに加え、近年は行政や関係機関と連携して地域の子どもから高齢者までのメンタルヘルス課題に対応するシステム作りにも取り組んでいます。
また、大口病院は、医療法人社団一秀会 葛飾橋病院が運営する医院の一つです。
葛飾橋病院は、開院以来、地域の皆様や多くの病院の方々にご協力をいただき、半世紀をこえる歴史を重ねてまいりました。
その間に社会環境、生活スタイルの変化など世の中も大きく変わり、それにともない精神医療分野も大きく変化し、今や患者様やご家族のご要望も多岐にわたっています。
私たちは地域の皆さまと共に優しく開かれた医療をめざし、地域に根ざした各種活動についても積極的に取り組んで参ります。
- 精神保健指定医
- 認定精神科医
- 日本精神神経学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会会員
- 日本精神科病院協会 会員
- 東京精神科病院協会 会員
- 東京都病院協会 会員
- ル・ソラリオン葛飾非常勤(嘱託)医師
- 臨床精神科医学一般
マンジャロの主な副作用

マンジャロは、血糖値のコントロールや体重管理をサポートする薬ですが、使用中に副作用が出ることがあります。
特に使い始めや用量を増やしたタイミングでは、体が薬に慣れるまで不調を感じる方は少なくありません。
マンジャロで起こる可能性のある主な副作用には、以下のようなものがあります。
- 吐き気・嘔吐
- 下痢・便秘
- 腹痛・消化不良
- 食欲減退
- 倦怠感・疲労
- 注射部位の赤み・腫れ・かゆみ
- 低血糖
- 急性膵炎
副作用と聞くと不安に感じるかもしれませんが、すべての方に強く出るわけではありません。
ただし、なかには早めに医師へ相談したほうがよい症状もあるため、どのような副作用があるのか事前に知っておくことが大切です。
ここからは、それぞれの副作用について詳しく見ていきましょう。
吐き気や下痢
マンジャロの副作用として比較的多く見られるのが、吐き気や下痢などの胃腸症状です。
食欲が落ちたり、胃の不快感が続いたり、食後に気持ち悪さを感じたりすることがあります。
これらの症状は、使い始めや用量を増やしたあとに出やすく、体が薬に慣れるにつれて、少しずつ落ち着くケースが多いとされています。
症状があるときは、脂っこい食事や一度にたくさん食べることを避け、消化のよいものを少量ずつ食べると過ごしやすくなります。

吐き気や下痢、胃のむかつきなどの消化器症状はマンジャロで起こりやすい副作用です。
しかしながら、1週間程度で慣れてきて症状が気にならなくなる方が多いので、自己判断で中止せずにまずは医師に相談してみてくださいね。
倦怠感
食事量が減ったり、吐き気や下痢で水分が不足したりすると、倦怠感につながる場合もあります。
体がだるい、疲れやすい、力が入りにくいと感じることがあるかもしれません。
倦怠感が続く場合や、めまい・冷や汗・動悸などを伴う場合は、低血糖の可能性もあるため早めに医師へ相談しましょう。
頭痛
マンジャロの使用中に、頭痛を感じる方もいます。
食事量の変化や水分不足、血糖値の変動などが関係していると考えられています。
軽い頭痛であれば、まずは水分をとり、無理をせず休むようにしましょう。
吐き気や下痢があるときは、知らないうちに脱水気味になっている場合もあるため、注意が必要です。
注射部位の腫れ
マンジャロの注射後に、注射した部分へ赤み・腫れ・かゆみ・痛みなどが出ることがあります。
多くの場合は一時的な反応で、時間の経過とともに落ち着きます。
注射部位の反応を減らすためには、毎回同じ場所に打たず、腹部・太もも・上腕などで場所を少しずつ変えることが大切です。
また、注射した部分を強くこすったり、かいたりしないようにしましょう。
低血糖
マンジャロは、比較的低血糖を起こしにくい薬とされています。
ただし、血糖値を下げる薬を一緒に使っている場合は注意が必要です。
特に、インスリン製剤やスルホニルウレア薬、グリニド薬などを使用している方は、低血糖が起こりやすくなることがあります。
これらの薬を使用している方は、マンジャロを始める前に医師へ確認しておくと安心です。
低血糖の主な症状には、以下のようなものがあります。
- 冷や汗
- ふるえ
- 強い空腹感
- 動悸
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 脱力感
症状が出たときは、ブドウ糖や糖分を含む飲み物などをとり、安静にしましょう。
低血糖は、症状が強くなると危険な状態につながることもあります。
症状を繰り返す場合や、意識がぼんやりするような場合は、早めに医療機関へ相談してください。
急性膵炎
頻度は高くありませんが、マンジャロの重大な副作用として急性膵炎が報告されています。
急性膵炎とは、膵臓に急な炎症が起こる病気です。
以下のような症状がある場合は注意しましょう。
- みぞおちや上腹部の強い痛み
- 背中に広がるような痛み
- 吐き気・嘔吐
- 発熱

いつもの胃もたれとは違う強い腹痛がある場合や、吐き気や発熱を伴う場合は、我慢せず早めに医療機関を受診しましょう。
マンジャロの副作用の対策

マンジャロの副作用は、症状によって対策が異なります。
軽い胃腸症状であれば、食事の摂り方や水分補給を見直すことで、症状が改善する場合があります。
一方で、低血糖や急性膵炎のように早めの対応が必要な副作用には注意が必要です。
気になる症状がある場合は、自己判断で使用を続けず、医師に相談しましょう。
| 副作用 | 対策方法 |
|---|---|
| 吐き気や下痢 | 脂っこい食事や食べすぎを避け、消化のよいものを少量ずつ食べる。 下痢があるときは水分補給を意識する。 |
| 倦怠感 | 無理をせず休む。 食事量が少ない場合は、食べられるものを少量ずつとる。 水分不足にも注意する。 |
| 頭痛 | 水分をとり、安静にして様子を見る。 吐き気や下痢を伴う場合は脱水に注意する。 |
| 注射部位の腫れ | 毎回同じ場所に打たず、注射部位を変える。 注射した部分を強くこすったり、かいたりしない。 |
| 低血糖 | ブドウ糖や糖分を含む飲み物などをとり、安静にする。 症状を繰り返す場合は医師に相談する。 |
| 急性膵炎 | 強い腹痛や吐き気・嘔吐がある場合は、早めに医療機関を受診する |
マンジャロの副作用は、使い始めや用量を増やしたタイミングで出やすい傾向があります。
吐き気や下痢などの消化器症状は、体が薬に慣れるにつれて落ち着き、2週間程度でやわらぐ方が多いとされています。
また、副作用はすべての方に起こるわけではありません。
症状がほとんど出ない方もいれば、軽い不調を感じる方もいます。
低血糖や急性膵炎などの重篤な副作用は、放置すると危険な状態につながることがありますが、頻度が高いものではありません。
過度に心配しすぎず、いつもと違う症状がないかを確認しながら使用するとよいでしょう。
マンジャロの副作用が出やすい人・出にくい人

マンジャロの副作用の出方には個人差があります。
同じ量を使用していても、吐き気や下痢などの症状が出やすい方もいれば、ほとんど不調を感じない方もいます。
副作用の出やすさは体質だけでなく、食事内容や水分量、使用している薬、体調などにも影響されます。
以下に、副作用が出やすい人・出にくい人の特徴をまとめました。
| 副作用が出やすい人 | 副作用が出にくい人 |
|---|---|
| ・脂っこい食事や食べすぎが多い人 ・食事量や水分量が不足しやすい人 ・インスリン製剤やスルホニルウレア薬、グリニド薬を使用している人 ・使い始めや用量を増やした直後の人 | ・消化のよい食事を意識している人 ・水分をこまめにとっている人 ・併用薬について医師に確認しながら使用している人 ・体が薬に慣れてきている人 |
副作用が出やすい人に当てはまるからといって、必ず症状が出るわけではありません。
また、副作用が出にくい特徴に当てはまっていても、体調や食事内容によって不調を感じることがあります。
特に吐き気や下痢などの消化器症状は、食事の内容や食べ方によって出やすくなる場合があります。
脂っこいものを控えたり、一度にたくさん食べすぎないようにしたりすると、症状をやわらげやすくなるでしょう。
一方で、低血糖を防ぐには、併用している薬の確認が欠かせません。
糖尿病治療薬を使用している方は、マンジャロを始める前に、現在使っている薬について医師に確認しておくと安心です。
【ピークはいつ?】マンジャロの副作用が出やすい時期

マンジャロの副作用は、治療開始直後や薬を増量したあとなど、体が薬に慣れていない時期に出やすい傾向があります。
特に吐き気や下痢などの消化器症状は、この時期にあらわれやすいとされています。
ただし、副作用の出方には個人差があり、ほとんど症状が出ない方も少なくありません。
ここでは、マンジャロの副作用が出やすい時期について見ていきましょう。
治療開始直後
マンジャロの副作用は、治療を始めたばかりの時期に出やすい傾向があります。
特に注射当日から3日目ごろに、吐き気や胃のムカムカ、下痢などの消化器症状を感じる方がいます。
これは、体がまだ薬に慣れていないためです。
多くの場合は、使用を続けるうちに少しずつ体が慣れ、2~4週間で症状が落ち着いていきます。
薬を増量したとき
マンジャロは、少ない量から開始し、体の状態を見ながら段階的に増量する薬剤です。
そのため、用量を増やしたタイミングで吐き気や下痢、胃もたれなどの症状が出ることがあります。
これまで副作用がほとんどなかった場合でも、増量後に一時的な不調を感じることがあります。
一方で、増量しても大きな変化がないケースもあり、症状の出方は人それぞれです。
副作用がつらい場合や長く続く場合は、次回の診察時に医師へ相談してみるとよいでしょう。
マンジャロの副作用はどのくらいの人に起こる?頻度を紹介

マンジャロの副作用は、すべての人に起こるわけではありません。
一方で、吐き気や下痢などの消化器症状は比較的よく見られる副作用です。
実際には、吐き気は10〜20%前後、下痢は10%前後の方に見られると報告されています。
また、便秘や腹痛、食欲低下などが見られることもありますが、頻度は数%程度です。
低血糖や急性膵炎などの重篤な副作用は頻度が高いものではありません。
なお、副作用によって薬を続けにくくなる方もいますが、ほとんど不調を感じずに使用している方もいます。
マンジャロの副作用に関するよくある質問

マンジャロの副作用については、「いつまで続くの?」「検査でわかるの?」「ほかの薬と一緒に使って大丈夫?」など、不安に感じる方もいるでしょう。
ここでは、マンジャロの副作用に関するよくある質問をご紹介します。
マンジャロの副作用はいつまでありますか?
吐き気や下痢などの消化器症状は、1〜4週間ほどで落ち着く方が多いとされています。
これらの症状は、治療開始直後や薬を増量したあとに出やすいのが特徴です。
症状の続き方には個人差がありますが、多くの場合、体が薬に慣れるにつれて徐々にやわらぎます。
つらい症状が長く続く場合や、食事・水分がとりにくい場合は、無理をせず医師に相談しましょう。
マンジャロを使っていることは、血液検査でバレますか?
一般的な血液検査だけで、マンジャロを使っていることが直接わかることはありません。
ただし、マンジャロは血糖値やHbA1c、体重などに影響する薬です。
血糖コントロールや体の状態に変化が出ることはあるでしょう。
安全に使用するためにも、受診時には使用している薬を医師へ正直に伝えることが大切です。
マンジャロと精神科の薬は併用できますか?
マンジャロと精神科の薬を併用できるかどうかは、薬の種類や体調によって異なります。
マンジャロは胃の動きをゆるやかにする作用があるため、飲み薬の吸収に影響する可能性があります。
また、精神科の薬の種類によっては、眠気や食欲、体重、血糖値などに影響するものもあります。
自己判断で併用したり中止したりせず、処方を受けている医師に確認しましょう。
マンジャロの副作用で眠くなることはありますか?
マンジャロの代表的な副作用として、「眠気」は報告されていません。
ただし、食事量の減少や水分不足、血糖値の変動などによって、眠気やだるさのように感じることがあります。
冷や汗やふるえ、強い空腹感、動悸などを伴う場合は、低血糖の可能性もあるため注意が必要です。
マンジャロの副作用で禿げることはありますか?
脱毛はマンジャロの代表的な副作用ではありません。
ただし、食事量が大きく減ったり、短期間で体重が大きく変化したりすると、栄養不足や体への負担によって抜け毛が増えることがあります。
気になる場合は、極端な食事制限を避け、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを意識してとるとよいでしょう。
マンジャロを使っていると将来糖尿病になりますか?
マンジャロを使ったことが原因で、将来糖尿病になることはありません。
マンジャロは、もともと2型糖尿病の治療薬として使われている薬です。
血糖値のコントロールを助ける働きがあり、糖尿病を引き起こす薬ではありません。
ただし、使用目的や体の状態によっては、血糖値や体重、体調の変化を確認することが大切です。
健康状態に不安がある場合は、定期的に検査を受けながら続けると安心です。


